(2023年1月更新)
中国のゼロコロナ政策が緩和され、1月8日より国際線の到着で隔離は不要となりました(北京政府記事参照)。
更に、公共施設への入場の際にPCR検査結果の提示は不要になりました(北京政府記事参照)
北京健康宝の必要性は北京政府サイトには現時点では明言されていません。
中国では、自治体(各省、各市)がコロナの状況をアプリを通して把握し、対策をとっています。
アプリでは個人のワクチン接種などの情報を証明できます。
北京に行く前に登録方法、使い方を理解してトラブルを最小限にしましょう!
北京健康宝とは
北京健康宝(英語名: Health Kit)は北京市でのコロナの状況を把握するためのアプリです。
中国では欠かせない2大アプリであるWechatやAlipayから開くことができます。
各省や各市がアプリを通してコロナの状況を管理していて、北京健康宝はその北京バージョンです。
主に機能としては3つあります(詳しくは後述):
- 自分の健康状態の表示 (Query on me)
- PCR検査結果・ワクチン接種履歴の表示 (Nucleic acid testing and vaccination]
- 行った場所の管理 (各施設でのQRコードのスキャンで可能)
これらの機能を使ってあなたは北京市内で生活することができるようになり、北京市政府はコロナの状況を管理することができます。
北京から中国に入国する際には必要となるかもしれないので、以下申請方法や使い方を紹介します。(2023年1月更新)
北京健康宝の機能・使い方紹介
①自分の健康状態の表示(Query on me)
「私は健康です!」と証明するための機能です。
北京市内を出歩くためには、自分が健康体であることを提示しなければならないのでこの機能は重要です。(2023年1月更新)公共施設への入場でPCR検査結果の提示は不要と北京政府が発表しました(北京政府記事参照)
アプリのホーム画面のQuery on meを押すと、自分の健康状態を表示することができます。
下記画像の右にあるアプリ画面のように「未見異常」と書かれていたら緑になり、自由に北京市内を移動することが可能になります。
一方、隔離中、PCR未検査、コロナ陽性、コロナ陽性者の濃厚接触者となってしまうと下記画像の左や真ん中のように「集中観察」や「居家観察」となり、北京市内を出歩くことができません。
(2023年1月更新)海外からの入国での隔離は不要となりました(北京政府記事参照)
②PCR検査結果・ワクチン接種履歴の表示(Nucleic acid testing and vaccination)
「私はちゃんとPCR受けてるぞ!ワクチンも打ってるぞ!」と証明できるのがこの機能です。
アプリホーム画面の“Nucleic acid testing and vaccination”を押せば以下のような画面が表示されます。
ここに最後に受けたPCRが何日前かが表示されるのですが、「何日以内のPCR結果がないと入れない」というルールを設けているところもあるので要注意です!
③行った場所の管理 (各施設でのQRコードのスキャンで可能)
(2023年1月更新)北京政府は公共施設に入る際のPCR検査結果の表示義務化を解除しました。詳しくは北京政府のこちらの記事をどうぞ
この機能は自分がどこに行ったかを記録する機能です。
個人としては行った場所を記録することに特に意味はないが、これは北京政府が濃厚接触者を特定するためにある機能だと思われます。
行った場所を記録する方法は、レストランやショッピングモールなどの商業施設、バスやタクシーなどの公共交通施設すべてに対して個別に割り当てられたQRコードをアプリでスキャンすることです。
アプリホーム画面の”Scan the QR Code to Register”を押すとカメラが起動し、それで店の前にあるQRコードをスキャンすればOK!
スキャンすると以下のようにな画面が表示され、これを店員さんに見せるとやっと中に入れてもらえます。
ここで注意点があります!
必ず北京健康宝のアプリを利用してスキャンしましょう。
私はタクシーに乗るときにQRコードのスキャンを求められましたが、間違えて北京健康宝のアプリのスキャン機能ではなく、Wechatのスキャン機能を利用してしまいました。
そうすると文字と数字の羅列が書いてあるページが表示されてしまい、これは正しくスキャンできていないことになります。
タクシーの運転手はスキャンされたかどうかを携帯から確認することができていて、私がスキャンしていないことを指摘してきました。
もちろんそのあと再度アプリからスキャンすることによってことなきを得ましたが、みなさんも注意してください。
北京健康宝の申請タイミングと申請方法
北京健康宝(Health Kit)を申請するタイミング
結論から言うとできるだけ早く申請するのがいいでしょう。
(2023年1月更新)海外からの入国での隔離は不要となりました(北京政府記事参照)
もし直接海外から北京に入国した場合は、中国政府指定の施設で隔離がありますが、その隔離期間初期に北京健康宝を申請しましょう。
おそらく隔離施設からそのように案内が来ると思いますが、案内を待つ必要はありません。
一方、中国国内から北京に移動する方は48時間前までに申請するとよいでしょう。
北京健康宝の登録方法
アプリを開く
以下どちらかの方法でアプリをまず開きましょう:
- WechatまたはAlipayの検索バーから「北京健康宝」か”Health Kit”と検索する
- 以下のQRコードをスキャンし、Health Kitのミニプログラムを開きます。
自分の情報の入力
次にLoginボタンを押し、以下の情報を入力します:
- 名前
- 生年月日
- パスポート番号
- パスポート写真ページの写真
- 携帯番号
PCRの検査結果などはこの個人情報に紐づくので、必ずダブルチェックして、間違えていないことを確認してください。
これらの情報を登録すると、トップページに自分の名前が表示されます。
パスポート写真の登録
アプリホーム画面のQuery on meを開くと、写真の登録が求められます。
外国人はパスポートの写真ページの写真を登録してください。
自分の顔写真ではないので、注意してください。
これでもう登録は完了!
最後にアドバイス
最後に北京健康宝を使いこなせるか、そわそわしてる人に向けて2つアドバイスをします。
北京でPCR受けたのに結果が24時間以内にアプリに反映されない場合は要注意!
私は北京で10日間の隔離をしましたが、隔離3日目くらいに北京健康宝の申請をしました。
次の日から隔離施設で受けたPCR検査結果がアプリに反映されるようになりました。
もしPCRを受けたにも関わらず結果が1日以上反映されない場合は、今一度自分が登録した個人情報が正しいかどうかを確かめてください
隔離解放日当日に「未見異常」表示になるので、それまではそわそわする必要なし!
(2023年1月更新)海外からの入国での隔離は不要となりました(北京政府記事参照)
「隔離解放までに未見異常表示にならなかったらどうしよう」と毎日のように確認する必要はありません。
なぜならどんなに早くても隔離解放日にならなければ未見異常にはならないからです!
私は隔離解放時間が午後5時の予定でしたが、その日の午前11時ごろに未見異常表示になりました。
PCR検査の情報が紐づいていることさえ確認できれば、あとは隔離解放日当日にのみそわそわすれば十分です!